特別講演
待兼山会議では、毎年大阪大学の内外から講演者をお招きし、特別講演を行っています。
世界の諸課題に対して、学術・実務の面から高校生に新たな観点を提供しています。
西脇 義記 氏
サントリーホールディングス株式会社サステナビリティ経営推進本部 副本部長
【参加者へのメッセージ】
皆さん、待兼山会議への参加を心より歓迎します。サステナビリティは私たちの生活に密接しています。
この会議での議論を通して、新たな視点を得て、行動に繋げるきっかけを作ってほしいと思います。
未来のために何ができるか、皆さんと一緒に考えられることを楽しみにしています。
審査員の先生方
待兼山会議では、審査員の先生方に関して大阪大学の内外からご協力いただいています。
伊藤 武志 先生
社会ソリューションイニシアティブ企画調整室長・教授
大阪大学2025年日本国際博覧会推進室副室長
早稲田大学政経学部卒。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA) 城西国際大学大学院経営情報学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)
銀行、経営支援会社代表を経て2018年大阪大学SSIに参加。 電力広域的運営推進機関運営会委員。
2025年日本国際博覧会協会資源循環ワーキンググループ委員。
【参加者へのメッセージ】
大阪大学には、すべてのいのちを輝かせるために、活動をつづける大学生や大学教員がたくさんいます。
高校生のみなさんが、大阪大学にいらしていただいて、大学生や大学教員と接しながら、課題研究・発表を行われるというご経験は、今後のみなさんの将来に活きるものと考えています。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
上須 道徳 先生
大阪大学大学院経済学研究科教授
2008年ミネソタ大学で博士号を取得。(Ph.D, 農業応用経済学)
大阪大学COデザインセンター等を経て2022年4月より大阪大学大学院経済学研究科教授。
大阪大学では主に持続可能な発展に関わる実証・理論研究やサステイナビリティ教育に従事。
また、地域づくりやこども食堂の実践活動および「SSI学生のつどい」といった公開講義も精力的に行っている。
【参加者へのメッセージ】
研究を進める際には、情報の集め方、データの分析方法、そして結果の伝え方など、一定のルールや手順があります。それらを学ぶことももちろん大切です。しかし、研究で最も重要なのは、皆さん自身の「知りたい」「この問題を解決したい」という純粋な動機です。
「待兼山会議」は、大学の研究者や学生、全国の高校生と交流しながら学べる貴重な場です。この機会を存分に活用して、研究の奥深さや面白さをぜひ体験してください。
大槻 恒裕 先生
大阪大学大学院国際公共政策研究科教授
1999年 メリーランド大学農業資源経済学研究科修士課程修了
2001年 メリーランド大学農業資源経済学研究科博士課程修了
2000-2004年 世界銀行リサーチアナリスト
2004-2013年 大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授
2013年-現在 大阪大学大学院国際公共政策研究科教授
【参加者へのメッセージ】
この度は待兼山会議にご参加いただきありがとうございます。公共政策のあり方について議論し発表することで、学校の授業では経験できない政策研究の意義や楽しさを実感していただく機会になれば幸いです。
神吉 輝夫 先生
大阪大学産業科学研究所准教授 (博士(理学))
専門:ナノテクノロジーを活用したモノづくり、癒し・健康のエレクトロニクス応用
1999年 3月 大阪大学 基礎工学部 物性物理工学科 卒業
2004年3月 大阪大学大学院 基礎工学研究科 物理系専攻 博士後期課程 修了
2004年7月 米国IBMアルマデン研究所 研究員
2006年8月 特任助教 (大阪大学 産業科学研究所)
2008年5月 助教 (大阪大学 産業科学研究所)
2012年10月 准教授 (大阪大学 産業科学研究所)
~現在に至る
【参加者へのメッセージ】
皆さん、こんにちは。今回の会議で審査員を務めさせていただきます、神吉(カンキ)と申します。私は、自然科学分野を専門としながら、大阪大学発ベンチャー企業を設立し、心電計測器や癒しを提供するプロダクツの研究開発を進めています。私たちのミッションは、科学技術を通じて人々の健康を増進し、人々のQOLを高めるかを課題に挑戦しています。
皆さんは、これからの社会を形作る存在です。待兼山会議では、社会課題に向き合い、その解決策を探る場に立っていること自体が素晴らしい挑戦であり、第一歩です。私も日々、仕事を通して痛感していることですが、どんな小さなアイデアでも、それを信じて育てていけば、大きな変化を生み出す可能性があります。
たとえば、今会社が手掛けている製品は、かつて単なるアイデアに過ぎませんでした。しかし、それを形にするために、多くの人と議論を重ね、試行錯誤を続けた結果、今では人々の健康を支えるツールとして役立っています。この経験から学んだのは、「科学と社会をつなぐことが、未来を変える鍵になる」ということです。
皆さんの提案した課題解決や発表も、すぐに形になるものではないかもしれません。でも、今回の会議で得た学びや意見交換の経験は、きっと未来の自分自身を形作る大切な種になるでしょう。そして、何よりも重要なのは、「課題に向き合う姿勢」です。この姿勢は、どんな時代でも、どんな分野でも必ず役に立ちます。
最後に、皆さんに是非お伝えしたいのは、「探究心を持ち続けてほしい」ということです。どんなに難しい課題も、一歩ずつ考え、行動を積み重ねていけば、必ず道は拓けます。私たち大人も、皆さんの情熱やアイデアから学ぶことがたくさんあります。この会議が、皆さんの未来の第一歩となることを心から願っています。
中嶋 啓雄 先生
大阪大学大学院国際公共政策研究科長・教授
平成 2年 3月 国際基督教大学教養学部社会科学科卒業
平成 2年 4月 一橋大学大学院法学研究科修士課程入学
平成 5年 9月 ハーヴァード大学大学院歴史学研究科留学 (フルブライト奨学金を得て、研究生として翌年6月まで)
平成 9年 3月 一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学
平成 9年 4月 大阪外国語大学外国語学部専任講師
平成12年 1月 同助教授(後に准教授)
平成14年 7月 ウィリアム・アンド・メアリー大学フルブライト客員研究員(翌年4月まで)
平成14年12月 一橋大学より博士(法学)の学位を授与される
平成19年10月 大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授(大阪外大と阪大の統合に伴う)
平成28年 4月 同教授(現在に至る)
【参加者へのメッセージ】
待兼山会議(国際公共政策コンファレンス)は今年で記念すべき10回目を迎えることになります。本来、学問に順位付けはないので、高校生の皆さんの素の問題意識に基づく、個性的な発表を期待しています。
二杉 健斗 先生
大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授 (国際法)
2009年3月兵庫県立小野高等学校普通科卒業。
2013年京都大学法学部卒業。
2015年3月同大学院法学研究科法政理論専攻修士課程修了。
2018年3月同博士後期課程修了。
2018年4月から2020年9月まで岡山大学大学院社会文化科学研究科講師。
2020年10月より現職。
【参加者へのメッセージ】
皆さんのひたむきな挑戦が、私たちにとっても大きな刺激です。皆さんの「本気」に心から期待しています。
前川 和歌子 先生
大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授
2015年 University of Essex, UK, MA in International Relations 取得
2018年 University of Essex, UK, Ph.D. in Government 取得
2018年9月 University of California, San Diego, USA, Center for Peace and Security Studies Postdoctoral Scholar
2019年4月 神戸大学 法学研究科 研究員
2019年12月 外務省 専門分析員
2020年4月 名古屋商科大学 経済学部 専任講師
2022年9月 大阪大学 国際公共政策研究科 准教授
【参加者へのメッセージ】
待兼山会議では、学生さんがこれまでに取り組んできた自分たちの研究成果を発表することに加えて、他の学生さんたちがどのように国際的課題の分析と解決策を探る研究において取り組んできたのか、多面的な観点での研究へのアプローチに触れながら議論できる場でもあります。様々に研究課題に挑戦されることを期待しています。
松繁 寿和 先生
高松大学経営学部教授
大阪大学大学院工学研究科パーソル協働研究所特任教授
大阪大学大学院国際公共政策研究科ESGインテグレーション研究教育センター特任教授
1980年大阪大学経済学部卒
1982年大阪大学経済学研究科修了
1989年大阪大学大学院経済学研究科公共政策専攻博士課程単位取得退学
1990年オーストラリア国立大学太平洋研究科経済学博士課程修了
1988年南山大学経済学部助手
1989年同講師
1993年同大学オーストラリア研究センターセンター長
1994年大阪大学大学院経済学研究科助教授、国際公共政策研究科助教授
2001年ドイツマールブルグ大学日本センター客員教授
2002年大阪大学大学院国際公共政策研究科教授
2003年オーストラリア国立大学太平洋研究科客員研究員
2005年大阪大学大学院国際公共政策研究科副研究科長
2009年同研究科長
2022年より大阪大学名誉教授、高松大学経営学部教授(現職)
主な編著
『⼈事の経済分析 : ⼈事制度改⾰と⼈材マネジメント』 ミネルヴァ書房、2006年
『⼤学教育効果の実証分析』⽇本評論社、2004年
『教育効果の実証 : キャリア形成における有効性』⽇本評論社、2013年
『⼈事の統計分析 : ⼈事マイクロデータを⽤いた⼈材マネジメントの検証』ミネルヴァ書房、2013年 など。
【参加者へのメッセージ】
地球温暖化、紛争解決、戦争回避、格差拡大、貧困の深刻化、感染症の拡散、今まで誰も解決できなかった問題が山積みです。若い人に是非解いてほしい。そのために心を整え力をつけてください。
宮野 紗由美 先生
大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授(専門:国際政治経済論)
2015年3月 東京大学法学部卒業
2017年3月 東京大学法学政治学研究科 修士号取得
2023年9月 プリンストン大学政治学 博士号取得
2023年9月-2024年8月 ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所 ポスドク研究員
2024年9月より現職
個人ウェブサイトはこちら
【参加者へのメッセージ】
皆さまと一緒に議論できることを楽しみにしています。
【敬称略・暫定・50音順】